明治安田生命のじぶんの積立の評判と元保険会社勤務の方からのアドバイス

2017年11月8日

電卓

明治安田生命の「じぶんの積立」という保険があります。2016年10月に発売されたばかりの保険なのですが、2016年12月20日時点で12万件の契約と、かなり売り上げを伸ばしている保険です。

この保険の目的は「貯えとして」

要するに、貯蓄性の保険です。

貯蓄性の保険の代表としては養老保険がありますが、養老保険はここ最近の超低金利で発売が中止されているものも増えてきていますし、加入しても元本割れとなっているところが多いです。

しかし、この「じぶんの積立」はいつ解約しても解約返戻金が掛け金の100%戻ってきて、さらに10年間加入すると満期の受取率が103%。

養老保険が元本割れの商品設計なのに、どうしてこの超低金利時代に解約返戻金が100%で満期の受取率が103%出せるのが不思議に思ったので調べてみることにしました。

明治安田生命じぶんの積立についてまとめてみた

明治安田生命のじぶんの積立は無配当災害保障付積立保険といわれるもので、災害で死亡した場合の給付金は既払込保険料の1.1倍となります。

明治安田生命のじぶんの積立の特徴をみてみると

<特徴>

  • 解約時の返戻率がいつでも100%以上
  • 満期保険金が受け取れる
  • 保険料の払い込みは5年間で終了(保険期間は10年間)

5年間で支払ってしまい、残りの5年間は支払いはありません。

10年経過すると受取率103%、7年経過で101.7%(保険料率:2017年2月2日現在)

例えば、毎月5,000円の掛け金だと払い込み保険料は30万円。10年後の受取率が103%ですから受け取る金額は309,000円となります。

毎月2万円の掛け金の場合だと払い込み保険料は120万円。10年後の受取率が103%ですから受け取る金額は1,236,000円となります。

毎月の掛け金は、1口5,000円、2口1万円、3口1万5,000円、4口2万円の4種類から選ぶようになっています。

<解約時の返戻金・満期時の満期保険金>

保険料率:2017年2月2日現在

3年 5年 7年 10年
5,000円 180,000 300,000 304,140円 309,000円
10,000円 360,000円 600,000円 608,280円 618,000円
15,000円 540,000円 900,000円 912,420円 927,000円
20,000円 720,000円 1,200,000円 1,216,560円 1,236,000円

<契約年齢範囲>
被保険者:満6歳~満65歳
契約者:満18歳~

解約時の返戻率はいつでも100%以上。

災害死亡給付金は既払込保険料の1.1倍。

更に、一般生命保険料控除対象なので、所得税・住民税が安くなる場合があります。

ここまで明治安田生命のじぶんの積立を見てきましたが、印象として悪くはありません。しかし、他の貯蓄性の保険よりも良すぎる理由が気になります

明治安田生命じぶんの積立のうわさ

ネットのうわさなので本当かどうかはわかりませんが、いわゆる、「ドアノック商品ではないか?」といううわさです。

ドアノック商品というのは、保険会社が「それほど利益にはならないけれど、お客を取り込むきっかけになる商品」。

ようするにこの保険に加入するのをきっかけに、他の保険も売り込まれる可能性があるかもしれないということです。

それを証明しているかのように、加入の際にはネットでは完結せず、対面での契約になります。

明治安田生命の決算情報を見てみよう

平成28年度第3四半期報告の要点をまとめた資料より(平成28年度第3四半期報告)

保険料等収入は、1兆9,584億円と、前年同期比22.6%の減収

新契約年換算保険料は、1,262億円と前年同期比10.3%の減少
・営業職員チャネルは、2016年10月に発売した『明治安田生命 じぶんの積立』や、総合保障商品『ベストスタイル』等の販売好調により、前年同期比5.7%の増加

全体的に保険料収入は下がっていますが、営業職員チャネルの『明治安田生命 じぶんの積立』や、総合保障商品『ベストスタイル』等の販売好調とのこと。

抱き合わせはベストスタイルなんでしょうか。

 

じぶんの積立の利回りを考えてみましょう

最大120万円の払い込みで1,236,000円ですから利回りは0.3%ぐらいです。

オリックス銀行の定期預金が0.2%。(2017年2月現在)

リンク [評判]オリックス銀行の定期預金を3年間利用してみた感想

今の金利水準が10年間続くとして、じぶんの積立に加入するのとオリックス銀行の定期預金に入れておくのと、差額は12,000円程度です。

もし金利が上昇した場合に、じぶんの積立を解約しても解約返戻金は100%なので預け代えることは可能。

保険の場合は預金保護の対象ではありませんから、保険会社の信用リスクはあります。

雑感

たとえ明治安田生命のじぶんの積立がドアノック商品だとしても、単体だけを見ると保険会社の儲けはおそらくあまりない商品ではないかと思います。

低解約返戻金のように途中解約をすると元本割れになってしまう商品もありますが、この「じぶんの積立」なら元本割れはありません。だから、途中で金利が上昇する局面があったとしても解約して高金利の金融商品に乗り換えることも可能です。

ひとりごと:明治安田生命のじぶんの積立、悪くないけど特別よくもない。

皆さんは明治安田生命のじぶんの積立、どのようにお感じになられましたか?

追記

Twitterでお世話になっている公認会計士ママのプリ子さんから有益な情報をいただきましたので皆さんにもシェアしたいと思います。

補足:プリ子ママさんは公認会計士でもあるのですが、過去に生命保険会社に勤務されていらっしゃった方です。

<プリ子ママさんから>

元保険会社勤務の方からアドバイス

抜粋すると

  • じぶんの積立は契約者の死亡保険金の保障がない(払い込み免除がない)
  • メリットは生命保険料控除のみで、商品設計は学資保険以下

要約すると

じぶんの積立は、生命保険会社で貯金するようなもので、保険商品としては魅力に欠ける。
生命保険料控除はメリットだが、他に生命保険に加入していて、一般生命保険料控除の枠が一杯であれば加入するメリットは更に薄れる。

ということでしょうか。

myu
myu
貯金するんだったら保険商品じゃなくてもいいんじゃない?

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